探偵の尾行時、張り込み時など、服装の色は黒だけは避ける。葬儀での張り込みなら話は別だが、黒という色は昼間でも暗がりでも、「浮いて」見えるのだ。一般的に、黒は目立たないと思われているようだが、遠くから見た場合には一番目立つ色である。
したがって、探偵にとっては市街地で本当に目立たないグレー系がよい。この色なら地面やビルの壁面(コンクリートかアスファルト)の色に溶け込んでしまう。また、暗がりになるとグレーや茶色は黒に見えがち、ということも頭に入れておかなければならない。色彩感覚ひとつにもこだわるのが、本物の探偵である。
市街地、住宅地での探偵の服装の基本はスーツである。ただし、調査対象者が若い人になる時はカジュアルな服装がのぞましい。
探偵の靴は靴底に気をつける。ゴム製、あるいは樹脂製のソールの靴がよい。コツコツと音を立てるような靴では、尾行時などに何かと目立ってしまうためである。
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