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「 尾行調査の基礎 」 の項目一覧

尾行調査の前のチェック
尾行調査時の距離
人込みにおける尾行調査
電車での尾行調査
尾行調査中の相手の不意の行動
エレベーター内で尾行
子供の尾行
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尾行調査の前のチェック

探偵の尾行調査においては、調査対象相手が出てきたら、瞬時にその姿形すべてを把握しなければならない。チェックポイントは、頭髪、顔面、服装(靴も含む)の色と形、歩行時の癖など。

調査対象者の写真は受け取っていても、髪形や顔つきなどは大きく変わっている可能性がある。また、服装は途中で変わることもある、したがって、本人を認識するための重要なチェックポイントは歩行時の癖である。

どんな人間も、癖だけはなかなか矯正できないものだし、体の全体的な動きを把握すれば、遠くからでも本人を判別しやすいのである。さらに、探偵は調査対象者の前後、左右から見た状態も早めに確認しておく。後ろと前では、見た目はかなり違うものである。

尾行調査時の距離

探偵の調査:尾行調査探偵の尾行調査において、探偵は相手との距離を15mを基本としてとる。これが相手が見えやすく、気づかれにくい、最適の距離である。

しかし、実際には1mから100m近い遠距離まで、時と状況により変化する。すなわち、探偵の尾行において、相手との距離はいかようにも伸び縮みする。この距離感を知るためには、探偵自身の歩数を使って、距離感を体得しておくことが必要である。

人込みにおける尾行調査

繁華街の人込みや満員電車内での探偵の尾行調査は、相手を見失いがちなのではないかと思ってしまうが、実際は人が多ければ多いほど相手に怪しまれず接近できるから、探偵にとってこれほど楽な状況はない。調査対象者と接近する距離は、基本の15m以内であるが、人込みでは密着することも珍しくない。

つまりその場が混雑していればいるほど探偵の尾行は簡単なのである。極端に言えば、満員電車では調査対象者の真後ろに立つケースもありうる。また、雨の日の尾行は、傘をさしていることあって、晴れの時ほど調査対象者は周囲が視界に入らない。

電車での尾行調査

電車が空いている場合には、探偵は調査対象者の隣の車両に乗るのが基本だ。そこからガラス越しに相手を監視する。電車内では、探偵の座る、あるいは立つ位置は、調査対象者と横並びになる位置がのぞましい。対角線だと視界に入りやすいが、横だとあまり見えないものだ。

特に都心の尾行では、実際、歩くよりも、電車をはじめとする交通機関を利用している時間のほうが長いくらいなのである。

新幹線では原則として同じ車両に乗る。予測不能な場合でも、まず車内に入り、相手の車両を確認しておく。

尾行調査中の相手の不意の行動

探偵が尾行調査中、調査対象者が曲がり角を曲がって視界から消えた。そんな時はやや速足になるのが基本だ。しかし、そのまま追っていくと、突然相手が戻ってきた。

そんな調査対象者の不意の行動の場合、探偵は一歩もたじろがず、自然体を装うしかない。例えば、何かを探しているフリなど、擬装の行動をとるのも一つの方法である。相手の不意の行動には、探偵も機智に富んだ判断力が必要となる。

エレベーター内で尾行

調査対象者がデパートなどの大型店舗に入った場合、エスカレーターは比較的尾行が楽であるが、エレベーターは探偵は調査対象者と一緒に乗るのが基本である。エレベーター内では、探偵自身がボタンを押す役になって、調査対象者を先に降ろさせるようにする。

そしてエレベータ内では、探偵自身の顔をみられないようにし、相手を先に下ろさせることが肝心なので、探偵はなるべく上の階のボタンを押すようにする。

子供の尾行

いじめ調査や家出人の居所調査の場合には、子供が調査対象者となることがある。その子供の尾行、特に小学生以下の子供の尾行調査は、探偵にとって難しい。

子供は身長が低いので見失いがちというのもあるが、子供ならではの特性も尾行を難しくする。というのも、子供は大人よりも周囲の状況に対して敏感である。大人であれば、何か不審な事があっても、先入観で、「何かやってるな」と自分なりの解釈をして済ますものだ。

しかし、子供にはそうした先入観がない。おかしいなと感じたものは、素直におかしいと感じ、それが人物なら「おじさんここで何やってるの。」と平気で声をかけてくる。

そうして疑いを持ったら、親に「あそこに変な人がいるよ」などと報告しにいく。特に、商店街や住宅地で、友達同士でいる子供たちはその傾向がかなり強い。子供の尾行というのは探偵にとって、意外な点で注意が必要となる。

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