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「 探偵の撮影術 」 の項目一覧

探偵調査に使用するカメラ
探偵調査の撮影の基本
尾行調査中の撮影
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探偵調査に使用するカメラ

探偵にとっての写真、それはすなわち「証拠写真」を意味する。探偵調査の報告書の完成度とその資料価値を高めるために証拠写真はある。また裁判資料の証拠にもなりうるものだ。

探偵が現場で証拠写真を撮影するなら、市販されている一眼レフのオートフォーカスで十分である。距離が近ければ、コンパクトカメラでも十分だが、自動的にフラッシュが作動しないものがのぞましい。

例えば、浮気調査で探偵が張り込み中、2人がホテルから出てくるところを撮るのであれば、望遠レンズを着けたカメラで連続的に撮影するか、ズーム機能のあるビデオムービーを使う。近年の小型化・高性能化のおかげで、最近では、カメラよりもビデオで録画することが多くなっている。ビデオは撮り逃がしも少なく、連続性があるので証拠としての信用度も高くなる。

ビデオで撮影する場合に欠かせないのがピンホールレンズ(箱にあけた小さな穴から光を採り込むレンズ)だ。バッグに小さな穴を開け、そこからレンズを出して撮る。また超小型カメラは、書類撮影や至近距離の人物の撮影に使う。

探偵調査の撮影の基本

探偵は尾行中にも撮影を行なう。この場合も、調査対象者のアップだけでなくどこの街並みかすぐわかるような背景を必ず写真に写し込むことが大切である。調査対象者のアップはもちろん必要だが、駅のホームにある時計などが入ったカットもあったほうがいい。

背景や時間、建物の名称などを同時に写す、これは証拠写真を撮る探偵ならではの写真術の基本といえるだろう。つまり探偵調査時にビデオなどで撮影する場合は、公的なカレンダー日付表示を先に撮り、終了後も撮影する。

例えば、駅の時計やビルに敷設された電光掲示板の日付表示などである。これは調査した日時の信憑性を高めるための材料で、依頼人や第三者等に信用してもらい、確実な証拠にするために必要なのだ。

尾行調査中の撮影

探偵は、尾行中は歩きながら随所で撮影するしかない。待ち伏せ、先回りして調査対象者の正面を撮ったり、すれ違いざまに撮ったりと、あらゆる局面がありうる。接近して後ろ姿を撮影する際には、その先にある背景が入るようにしたりと、尾行時は何かと忙しいのである。

もちろん、探偵は堂々と調査対象者に向かってカメラを構えたりはしない。頭をかきながら撮ったり、腕を組みつつ撮ったりと、普通の動作の中に、撮影を組み込んでしまう。つまり探偵はカメラのファインダーを覗かずに撮影するのだから、熟練しないとなかなか難しい。

最も、観光地やお祭りなどでの尾行なら調査対象者に探偵がカメラを向けることもある。どさくさにまぎれ、自然な振る舞いで撮ったほうがいい。特に浮気調査の場合、観光地で自然に撮った写真が証拠に、というケースは多いのだ。

またカメラのファインダーをのぞかずに撮る場合、探偵は1シーンで最低でも2枚は撮る。1枚の撮影では失敗の可能性があるからだ。また、夜間は赤外線カメラを使うこともあるが、都心の繁華街のような明るい場所であれば、感度の高いフィルムを使えばよい。

近年ではビデオムービーが中心になって比較的楽にはなったが、カメラでしか撮れないシーンはまだまだ多い。とにかく探偵であればファインダーを覗かず確実に撮影できるようしておかなければならない。

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