探偵はどこに行っても、人物や場所を記憶する訓練をしているものである。これにはちょっとしたコツがある。初めての駅に降りたならば、交番や郵便局などのどの街にでもある目印をまず頭に入れておく。
人物であれば、普段から関わった人や知り合った人などの身体的特徴や服装の傾向を覚えるように心がける。知り合いの髪形が変わったら、軽く褒めたりするのも意識的な記憶につながるのである。
人物というのは文字どおり「人」と「物」、両方の要素を含んでいる。人を見るとき、単に人間を見るのではなく、その周りの物もあわせて見るように習慣づけているのが本当の探偵である。
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