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聞き込み調査時の会話

探偵の聞き込み調査時において、本題の話を聞き出すために、出身地や趣味の話をして、話を盛り上げておくというのは一つの方法である。そのためには世間話的な話題はもちろん、話を掘り下げられるように、特に聞き込み対象者が決まっている場合には、探偵は入念な下調べをしておく。

しかし、そこで探偵にとって気をつけなければならないのは、趣味などの話に持っていくタイミングである。なるべく会話の最初のほうで、ネタをぶつけるのがのぞましい。いくら趣味の話は盛り上がるといっても、会話がまったくはずまないところで唐突にぶつけるのはよくない。警戒された挙げ句に"趣味"の話でご機嫌を取ろうとしたってそう簡単にはいかないのだ。一度閉ざされた相手の心はなかなか開かない。探偵はそうした人間の心理を十分頭に入れておく必要がある。

また、探偵自身のぺースを崩さずに話を進めていくためには、にわか仕込みの知識よりも、やはり自分の身についた知識で話したほうがいい。これは架空の設定づくりのために勉強するとしても、あまりにも探偵自身からかけ離れたネタを選んで苦労するより、どこかで自分の得意分野に引っ掛かるネタを探し出し、楽に学んだほうがいい。

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