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尾行調査の種類
尾行調査の注意点
尾行調査の失敗
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尾行調査の種類

探偵の調査:尾行調査探偵の尾行には、大きく分けて、単線尾行と複線尾行とがある。単線尾行とは探偵自身1人と調査対象相手とが"線"でつながっている状態を意味するのである。

複線尾行は、複数で尾行することであり、複数の探偵と対象相手とが"線"でつながっている状態である。しかし、この複線の尾行も張り込みと同様、基本は1人による単線尾行である。複数で尾行していても、途中からー人にならざるを得ない状況が生まれるケースは多いのだ。

そのため、複数による尾行だから安心と考えるのではなく、探偵は常に1人でもできるように鍛錬し、技術を身に付け、コンディションを整えておかなければならない。そうでなければ、複線尾行であっても調査対象者を見失うなど、失敗してしまうのである。

尾行調査の注意点

状況に関わらず、尾行困難な調査対象者はいるものだ。例えば歩くスピードが遅い人の場合。混雑している場所でも、調査対象者と探偵自身だけが歩くぺースが違ってくると目立ってしまう。これは距離をとっていても同じことだ。間合いの取り方が難しいのである。あまりにも遅ければ、先回りして物陰で待機するなど、こちらのぺースをいろいろと変えていけばいい。逆に、速足であれば比較的尾行は容易である。

また、尾行調査においては、どんな状況でも、探偵自身の素顔を相手に見せてはいけない。基本は後ろ、後ろがダメなら左右、という風に考える。

尾行調査の失敗

探偵の尾行調査の失敗は、なかなか表面に現われないものである。むろん、調査対象者を見失った、あるいは尾行に気づかれた、というのは完全な失敗だ。

しかし、調査対象者を見失わずに最後まで見届け、写真撮影などの証拠もしっかりおさえたら、それで尾行に成功したといえるだろうか。問題は結果ではなく、その調査の過程なのである。

例えば、空いている電車内で尾行中の探偵が、少しでも調査対象者から目を離したら、その時点で尾行は失敗だ、といえる。調査対象者はたまたま同じ電車に乗り続けただけかもしれず、目を離した隙に降車した可能性は皆無とはいえないからである。或いは、ふとした拍子に、電車内で探偵が調査対象者の真正面に出てしまったが、たまたま調査対象者は眠っていたというケースなども、単に運がよかっただけなのだ。

そんな風に運に頼った調査を探偵が続けていたら、いつか、調査対象者を完全に見失う、その場で気づかれる、という大失敗を犯すはずである。本来、運に任せた探偵の調査などあってはいけないものだ。

極論すれば、尾行の失敗はすなわち、探偵としての失格を意味する。尾行の失敗は、他の探偵術の失敗よりも致命的だ、考えられる。

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