探偵の調査には、「尾行」、「張り込み」、「聞き込み」などさまざまな方法があるが、その基礎となるのが「尾行」と「張り込み」だ。そして、探偵の仕事の大半は、「尾行」、「張り込み」の2つに集約されると言ってもいいだろう。
探偵業は、尾行と張り込みがしっかり出来なくては成り立たない。というのはこの2つだけは、どんなに機械が発達しても人間にしかできないものだからだ。たとえ機械を使っても、最後には人間の目と耳、手足すなわち洞察力と忍耐力、そして体力が重要視される。
また探偵の尾行と張り込みに注意すべき点は、調査対象者に不審がられなければよいというものではない。一番意識すべきは、その周囲から不審がられないことなのだ。探偵業に慣れてない場合は、調査対象者だけに意識が集中してしまうというものである。
つまり調査対象者よりも、まず先にその場の状況が把握できなくては、探偵にとって真っ当な尾行と張り込みはできない。
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