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「 探偵の情報収集術 」 の項目一覧

探偵にとっての情報
情報の信憑性による分類
言語情報と非言語情報
情報を得る人脈の広げ方
ゴミからの情報収集
情報を得るためにチップ
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探偵にとっての情報

探偵にとっての情報すべての探偵術の原点が「情報収集術」である。探偵業は情報がなければ始まらない。情報とは、探偵の命である。この情報の収集、提供、分析こそが探偵の仕事のすべてといってもいい。

探偵にとっての情報は大きく分けて次の2つある。
公然情報
 役所、名簿、法務局での商業登記簿などの閲覧、国会図書館等での入手できる情報
非公然情報
 当事者しか知らない情報

このうち「非公然情報」こそ、探偵が調べるものである。もちろん公然情報に関する知識も最低限必要だが、これらは情報公開という社会的な流れの中で比較的手に入りやすくなっている。

そして情報は依頼人や欲しがっている人に、速やかに持っていかなければ探偵としてダメである。

また別の観点からみると、収集のタイミングによって情報には二通りある。すなわち、実際の調査のなかで収集する情報と、調査に入る前に収集する情報である。この二段階の組み合わせができて初めて、しっかりとした探偵の調査ができる。

情報の信憑性による分類

探偵にとっての情報は、その信懸性でも以下のように分類定義できる。

確認情報
 尾行調査で得られた情報は確認情報に近く、確実性が高い。ゴミも確認情報の一つ(例えばレシートなど)。
未確認情報
 聞き込み調査で得る情報のほとんどがこれに相当する。聞き込み相手の勘違いなどもあり、確実性は低い。
虚偽情報
 聞き込み調査に多い。相手が意図的にだましている場合などがある。

探偵の調査の現場ではこの3つが入り交じっているので、得られた情報の分析と見極めが大事である。そして、大切なのはすべての情報には裏付けが必要となる、ということである。

言語情報と非言語情報

「言語情報」とは、文書にできる情報。それに対し、現場で見ている実際の事柄そのものが「非言語情報」となる。

非言語情報だけでは探偵の調査にならない。報告書という言語情報にまとめて初めて探偵の調査は完了する。

しかし、それがすべてではない。時には、非言語情報をそのまま依頼人に口頭で伝えるケースもある。例えば家出人調査。家出人の居所が見つかった場合、探偵が現場から事務所に戻り、報告書を書いている暇はない。家出人がすぐ別の場所に移動する可能性が高いからである。

こういう場合探偵は、依頼人に電話で即報告したり、依頼人を現場に連れていくのが一般的である。

情報を得る人脈の広げ方

探偵がいろいろな情報を得るための人脈の広げ方に決まりはない。無理に人脈を広げようと思っても簡単には広がらないものである。別に、政界や財界に通じてなくても、信頼のおける友人がひとりいれば、そこから広がる人脈もある。

探偵にとって情報源と呼べる人脈がある職種は、マスコミにあたるのではないだろうか。マスコミとはギブ&テイクで、探偵は情報のやり取りをすることがある。

他には、政治家の秘書や右翼団体、果ては詐欺師も、表には決して出てこない独白の情報を持っている。こちらがだまされない限り、詐欺師はかなり有能な情報源となる。

探偵の基本となるのは、すべての人が情報をもっている、という考え方である。それを最大限に引きだすのは、人徳であろう。誰でも知り合うきっかけはある。それから付き合いを続け、広げるには、探偵の人徳あるいは人柄がすべてではないだろうか。

ゴミからの情報収集

探偵がゴミを重要視するのは、主に家出人の「居所調査」の場合である。家出人と親しかった関係者のゴミを調べることで、連絡先などの手がかりをつかむ。電話の料金明細に同封されてくるダイヤル記録などが、大きな手がかりとなる。

また「素行調査」の際には、カードローンの明細書、レシートなどが、その人の生活ぶりをつぶさに物語る時もある。

もっとも、ゴミだけでは何にもならない。探偵にとってはゴミ調査以前に、まずは張り込みである。そのうえで、当人が朝出したゴミを見て拾ってくる。ゴミを持ってきた後も、探偵による張り込みは続けられる。あくまでも張り込みとの組み合わせのもと、ゴミ調査術が活きるのである。

情報を得るためにチップ

探偵は現場での調査の際、情報を得るために物品やお金を渡すことがある。タクシーの運転手からは釣り銭を受け取らない、あるいは、相当のチップをはずむ時もある。聞き込みの時なら、菓子折りを渡すことが多い。

現金のほうがよさそうな雰囲気の人には金品などを渡すこともある。探偵がお金を渡すタイミングは、たいていは最初が多い。現金がないと決して話してくれない人も中にはいるのである。

少々のお金はケチっていられない。たかだか100円、200円をケチったばかりに、依頼人の要求に応えられず、探偵の調査料を受け取れないのでは元も子もないのである。

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