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探偵の聞き込み調査
聞き込み調査の手順
聞き込み調査の心構え
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探偵の聞き込み調査

探偵の聞き込み調査尾行と張り込み調査の次に重要な探偵術、それが「聞き込み」である。聞き込みというと、テレビなど刑事ドラマに出てくる聞き込みシーンを思い浮かべる人も多いのではないかと思われるが、探偵には警察手帳のようなものはないし、そのように身分を明かしての聞き込みでは何にもならない。

もし探偵が、警察手帳まがいの手帳を見せて聞き込みしたら、それは犯罪となる。探偵という身分を明かさずに調査するもので、また法的な権限もないので当たり前の話である。

聞き込み調査の手順

探偵の聞き込み調査手順だが、聞き込みは、張り込み・尾行を繰り返した後に初めて行なうのが鉄則である。聞き込みから調査を始めると、周囲の人に警戒心が起こり、張り込みがやりにくくなる。第一、訊いた人に探偵自身の顔を覚えられてしまう。

さらに、探偵が調査対象者本人にじかに会って、調査内容そのものを聞くという「直調」は避ける、という前提もある。ただし、架空の話を作ったりして、本人に直接当たる例外もある。

実際の探偵の聞き込みでは、いきなり無作為に見ず知らずの人に当たることはない。まずは、聞き込みに行く場所の下見から始める。周囲の地理地形、環境、つまりは土地の性格を把握する。それによって、聞き込みに行く時間帯、服装などが決まる。さらに、相手に不審に思われず、探偵という正体を知らせないための架空のストーリーを作っておく必要がある。

ところで、下見の成功率は、依頼を受けた時、いかに多くの情報を得られるかにかかっている。また、探偵による聞き込み調査が終了したら、「裏付け」をとる。聞き込みで得られた情報は、すべて「未確認情報」である。これを「確認情報」にするために裏をとるのだ。

聞き込み調査の心構え

探偵の聞き込みには、想像する以上に細かい気配りを必要とする。どんな架空のストーリーを用意したとしても、礼を欠かさない心構えを持ってのぞむようにする、

例えば、調査対象者の近隣で探偵が聞き込み調査を行う場合、「口止め」も必要となる。口止めをお願いしても、100%守られるはずはないから、やはり、むやみに喋られても大丈夫なストーリーを作っておく。口止めに際しては、菓子折りなどを持っていくような姿勢もポイントが高くなる。

このようなことも探偵の仕事のうちである。架空のストーリーがあるから不審に思われないのではない。礼儀があって初めて相手は心を開く。ただでさえ、突然の訪問者は怪しく思われる時代である。探偵の聞き込みは、「礼に始まり礼に終わる」ということを心得るべきである。

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